肉親の不幸と心療内科

もうだいぶ前の話になりますが、元々寝つきが良くなかったものの不眠症の域に達してきたかなと感じたこと、また胃の不調が続いたこともあり、心療内科を受診してみました。
心理テストのようなものとカウンセリングを受けて、薬を処方してもらいました。
診断名は不安神経症
そんなに重くない部類のものかなと捉えました。
やっと眠れた!と思った矢先、母が亡くなったとの連絡が。
まだ若かったし、闘病していたわけでもなかったので、突然のことに実感がわきませんでした。
心療内科の先生にそのことを報告すると、両手で顔を覆ってうなだれました。
私の精神障害が悪化すると容易に想像できたのでしょう。
母とは生前よくケンカしていたし、いなくなってせいせいしたもんね!なんて最初は強がっていました。
でも母子家庭だったのでたった一人の親。
祖父母は生きていましたが、やはり母は自分が思っていたよりずっと大きな存在だったと思い知らされました。
一周忌が近づくにつれて実感がわいてきて、母の好物だった食べ物が食べられなくなったりといろいろな症状を出すように。
こうなってくると、もう軽い病気とは言えませんよね。
近しい人が亡くなると、大なり小なりみんなうつにはなると言いますが、私は結構重いところまでいってしまって、治るのにかなり時間がかかりました。
今はもう元気になって心療内科にも通っていませんし、笑顔で母の話ができるようになりましたが、当時は本当につらかったなぁと思います。